2011年12月18日日曜日

軍配はどっちに上がる

抗がん剤ABVD療法1回14日目(1-day14)

半月ぶりに出た外界。
 温室のような病棟内とはまるで違う空気は、真冬の寒さもあって良くも悪くも刺激的だった。 なるべく五感を働かせたほうが体調保持とか機能回復になると思う。 けれど、今回は安全優先。外気に触れることは極力控えることにして、寄り道せずに実家へ。 

家は良い。まずくつろぎ感が段違いだ。何が違うんだろう。
静かなこと。
人目が無いこと。
床で生活できること。日本人だなあ。
大部屋の病室も予想していたほどには窮屈じゃないなと思っていたけれど、解放されてみると違いがよく分かる。 



昼食、味噌汁がめちゃくちゃウマくて感動。
「できたてアツアツ」というのが病院食とは決定的に違う。食べるだけで体が中からホカホカ温まって、心までほぐれる。病院だって保温容器とスピーディーな配膳でなんとか温もりを大事に届けてくれるんだけど…やっぱり、ちがうなあ。 

あと、ゆっくり風呂にはいれるのが良い。
今の病棟は個室風呂に時間割りで入るシステムになっていて、持ち時間は30分。浴槽は空が基本、入りたかったら時間内に自分で溜めてねってことなので、実質シャワーしか使ってないのだ。それも週3回と曜日が決まっているし、時間帯も日中に限られている。
「夕食後にひと息ついてからゆっくり風呂に入って、さっぱりして眠くなったらフトンに入る」自分の当たり前の生活リズムが、嬉しい。 

ただ、入院生活のほうが優れている点も多々。
・全館暖房。家はトイレとか脱衣所が寒い。
・食生活管理。正確な栄養バランスや、カロリーコントロール、定時配膳など個人では限度がある。
・看護体制。24時間いつでもプロの看護師がそばにいる。
・検査も診察も「待ち」がなく過ごせる。呼ばれたら行けばいい
・採血とか注射くらいの処置ならベッドでそのままできちゃう♪楽ちん
・パジャマのままでも売店でお買い物♪ 

衛生環境はどちらとも言えないかな…毎日の除菌そうじ等、病棟のほうが清潔度を一定に保つシステムが完成されているけど、共有の設備・空間が多い分だけ感染リスクもあると思う。家なら自分と家族の心がけ次第。

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